20070730

野口 セシルさん #2

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モデルさんについて
野口 セシルさん
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これまでの経緯↓
ⅰ)野口さん夫妻
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セシルさんはオシャレをすることについて、自分が楽しむだけではなく、子供達の美意識が育ったり、家族、そして周りの人へ良い影響を与えることが出来る力があるということをとても意識していると話してくれた。スカートを穿くと、自然と脚さばきや姿勢など、物腰や仕草が女性らしく、柔らかくなり、優しい気持ちで人に接することができるのだという。

この理由がとても素敵だなと感じたのでセシルさんにはスカートを作ることに決め、スカートについて好みや普段感じていることを聞いてみた。

セシルさんが普段好んで着る柔らかい素材のスカートだと、自転車に乗っている時にめくれそうになることがあるのだという。普段はめくれてしまわないように脚に挟むようにして漕いでいるそうだ。

本人から、スカートの脚の間にスナップボタンをつけてみてはどうかという提案があった。
確かにスナップボタンに限らず、脚の間で前後を留めてしまえば絶対にスカートがめくれることはないだろう。

しかし、スカートの脚の間をボタンで留める動作はあまり美しい動作ではないと感じた。物腰の女性らしさ、優しさを大事にするセシルさんにはもっと別の解決策を提案したいと思う。

20070728

野口さん夫妻


先日、建築家の野口さん夫妻のうちにお話を伺いに行った。春輝も建築学科なので、せっかくだから一緒にお邪魔してきた。とても素敵な家で、ご飯もご馳走になった。
上の写真は一番下の息子さん。あまりにも素早く、このカメラではその動きを捕らえることは出来なかった。

前回お話を聞いたときに「服は建築と違って着替えられるからいいよね。」と言っていたのが印象的だった。建築家という仕事柄、仕事着というものはなく、スーツを着る必要も無い。クライアントの雰囲気を意識して服を選ぶこともあり、以前はアロハにネクタイを締めて仕事をしたこともあったそう(笑)とてもアクティブな方で、事務所までは毎日自転車で通い、水泳は大会に出るほどの腕前。趣味で蕎麦、うどん、パスタ作りもするという。

手間や様々な環境を楽しみにしてしまうような人なので、楽しんで着てもらえるような服にしたい。
今回は一つのアイデアとして「リバーシブル」を提案した。
理由は仕事でも趣味でも、腕まくりをすることが多いということが一つと、あとは着ること・着替えることの楽しさを普段から意識していらっしゃるので、一枚でもいろいろな着方ができるものがいいかなと思ったから。仕事の時も、裏の色がちらちらと見えたら「アロハにネクタイ」というような二面性に通ずるところがあって面白いと思った。このように提案すると、わりと気に入ってくれたみたいだった。

そのほかメガネをちょっとかけておく場所に困ること、自転車に乗るときのズボンのすそなどが問題点として話にでた。

奥さんの野口セシルさんは、介護系の仕事をしていて、ペンや鍵など色々なものをすぐ取り出せるようにしまうのに苦労しているそう。今は首にネックレスのように紐をかけて、ペン、I-pod、Suicaなどを下げている。
スカートを穿く理由がとても素敵だったので、スカートを作りたいと思う。
普段、軽い感じのスカートが好きだというが、自転車に乗るときにスカートがめくれてしまうのに困っているらしい。

あびこ ななちゃん #3

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モデルさんについて あびこななちゃん
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これまでの経緯
ⅰ) (Designer) あびこななちゃん #1
   (Camera) あびこななちゃん #1(同行カメラマン)

ⅱ) (Designer) あびこななちゃん #2
   (Camera) あびこななちゃん #2(同行カメラマン)
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写真は新宿のサザンテラス口の周辺。

とても晴れた日で、子供がけんけんをして遊んでいました。

でももし、この広場が全部芝生だったら、
子供はけんけんをして遊ばないと思います。

この横断歩道のようなつくりにすることで、
子供のあそびの選択が増える。

おなじように、
モデルのななちゃんが遊ぶ選択肢が増えるデザインを
服にひそかに練りこんであげられたらいいなとおもいます。

この話をしに7/28にななちゃんと会いました。

前回作成した「下着の見えないワンピース」(あびこなな #2)のように、
‘遊ぶ時’に着目して服を考えていこうと思ってます。

1.遊び方
2.よく遊ぶ公園
3.丈夫で洗濯に強く着やすい
4.遊ぶ選択肢が増える

これらのことを考えて服を作っていこうと思います。

20070726

ミーティング 7/26

まず始めに、コンセプトデザイナーの拓也から「構造、象徴、デザイン」をもっと同時に意識するべきだという指摘を受けました。

 確かに、今回のコンセプトの中心である、問題解決型デザインという言葉に惑わされて、自分は構造の側面しか見ていなかったことを反省しました。構造の面であれば、モデルがその人である必要があまりありません。

 象徴をもっとデザインに。その人の精神的な部分を(その人を表現するとは違った意味で)もっと考えなければと思いました。そして構造と象徴を融合させてデザインしなくては本当にいいもの、よりパーソナルなものはできないと思いました。

 
 今日はKさんについてジーンズの可動性のアイディアを募りました。単に素材でストレッチを使えばいいのかもしれませんが、僕はそれだと少しつまらない気がして、もう少し機能的に解決できたらなと思います。具体的にはこんなアイディアがあります。

 ・部分的に手縫い(ナポリのスーツはすべて手縫いだから身体にフィットする)

 ・プリーツ(折り目)を効果的に使う

 ・バイアス(布の目が斜め。一番伸びる向き)を効果的に使う

 夏休みに入るので、時間を惜しまず、いろいろ試します!

ちなみに、最近ナポリの仕立て屋が主人公の漫画、王様の仕立て屋 にはまっています。

結構、メンズスーツに関する薀蓄が身につきます笑
 

 

おばあちゃん #2

普段の「服」と違ってエプロンなどの「家着」にはオシャレするというような楽しみはないようだ。
しかし年齢的にも家にいる時間の長いおばあちゃんには、もっと着ることを楽しめるような「家着」を提案して、家にいる時間をもっと楽しく過ごしてもらえたらいいなと思った。簡単に言ってしまえば「おしゃれな家着」である。

普段使っているエプロンの話を聞くと、①腰に巻くタイプ ②前掛けタイプ(一般的)③割烹着タイプがあるのだが、それぞれ長所と短所があるようだ。それらを考慮しながら、普段着るアイテムと合わせてデザインを考えてみようと思った。

ところがこの方針を本人に伝えてみたところ、あまり良い反応は得られなかった。
確かに「家着」に楽しんで着るというような要素はないらしいのだが、それでいいのだという。
エプロンをして人前に出るのは失礼だからと、自宅の玄関で人に会うときもはずすようにしているのだそう。使いやすいエプロンをつくってあげることは出来るかもしれないが、それを着てショーに出てもらうわけにはいかない。

新しい切り口を探さないと…

ミーティング 7/26

きのうブログに書いたことを今日のミーティングでプレゼンした。



先ずは彼(吾郷さん)はポケットが嫌いというポイントで話が進んだ

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モデルさんについて 吾郷健太さん
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これまでの経緯
ⅰ)吾郷 健太さん #1 
ⅱ)吾郷 健太さん #2 
  吾郷 健太さん #2(同行カメラマン) 
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左右の腿のところとお尻のとこにポケットがあるタイプのパンツは彼には適さないから



では何か他の方法を考えなくては・・・




だからといってポーチみたいなのを別に作るってのはしたくないいんだよな・・・・こういうやつ?かっこわるいんだもん  





単に僕の趣味の問題かもしれないけど
 



そして、もうひとつ。出不精→柄を変えて・・・という今までの観点から


リバーシブルにしちゃえ・・・・・・至極単純で結局そこかよ。と突っ込みたくはなりますが


・・・・・それは柄だけではなくて、形(シルエット)もリバースする


形まで変わるリバーシブルってのは難しいけれどこれはすごく面白いと思った

いろいろ考えてみます

20070725

峯岸 麻衣さん #1

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モデルさんについて  峯岸 麻衣さん
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 新宿のレストランにて峯岸麻衣さんと会ってきました。

 本当はモデルに決まってから会うのは二回目なのですが、前回は趣旨の説明と久しぶりに会ったため雑談で盛り上がってしまい、デザインのヒントは得られませんでした。ただ彼女が現在大学で環境問題について学んでいるらしいのですが、それは生活者の立場に立った街づくり・地域開発といったもので、僕達がやろうとしていることに共通するところがあると思い、とても印象に残りました。

 今回は服のことを中心に話をしました。気になった言葉は「背が高いから、明るい色を使うと余計目立っちゃうんだよね。」「よく動くから足は上がるようにしたいけど、ももがふとくて・・」「散歩によく行くからスニーカーとかスポーティな格好になっちゃうんだけど本当はあんまり好きじゃないんだ。でも窮屈な靴はすぐ履かなくなっちゃったり・・好んで着られて似合うのに出会ったことがないかもしれない。」などなど・・・

 製作の方向性を決めることができるようなヒントは残念ながらあまり得られませんでした。でも、彼女は革やナチュラル系素材にも興味を示していたし、今のスタイルとは違った角度からの提案もできると思いました。靴に関しては、ヒールやハイカットはないとか、通気性・クッション性があるもの・・思い浮かんだけれど、問題点にリンクしていないし、考え方が甘いと反省しています。もっと具体的な問題点を見つけて、その中で彼女じゃなければならないものを取り入れていきたいと思います。
 
 次回は彼女の通う大学まわりや散歩コースに行ってみます。

高橋さん #2

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モデルさんについて 高橋さん
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これまでの経緯
ⅰ)高橋さん #1
高橋さん #1(同行カメラマン)
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大学生のモデルのTさん。

前に”彼女の感覚を刺激する服”と提案しました。
が、抽象的すぎたので今回は彼女の生活を具体的に見直しました。

彼女は画廊に行くことの好きな子です。
気に入った個展では必ず入り口のノートに名前を残して帰るって。

名前を残すって、自分がそこに来たことの証。
とても意味のある行為だと思います。

じゃあ、著名するときに、自分が著名していることをもっと感じてもらおう。

ものを書く姿勢になったときに、何かが違う。

う〜ん・・・
袖口に何かをしたい。

そう思って,一案として,上のボレロを作ってみました。

袖に裏のお花畑が、ペンを持つたびに見えてくるものです。

高橋さんに来てもらったら曲げたとき視線に入るベストな形じゃなかったので要改良ですが。

Kさん #5

 モデルさんについて Kさん

 これまでの経緯 
 ⅰ)Kさん #1

 ⅱ)Kさん #2

 ⅲ)Kさん #3

 ⅳ)Kさん #4

 7月24日。今日もKさんのいるuna camera liveraへ。

 今までは上着のお話ばかりしていたので、パンツのことをお話しました。Kさんはいつもジーンズを履いています。彼が服の要素で一番重要視するのが耐久性なので納得です。
 
 Kさんはギターを座って弾きます。僕は実際にKさんのギターをKさんの持ち方で持ってみたのですが、普段ギターを弾かない僕には不安定で、ジーンズにフィットしない感じがしたので、Kさんにそのことをきいてみました。座ったときにジーンズでギターがすべったりして不安定になることはないのかどうか。

 結論は、ないそうです笑 やはり高校くらいからギターをやっていると、さすがに安定するみたいですね。安定感はあまり気にならないそうなんで、この点は問題にはなりませんでした。
 
 ただ、Kさんから1つ。座って弾く際に、ジーンズだと足がうまく上がらないとのことです。最初は、股の部分が原因かなと思いましたが、どうやら足を曲げてあげるときに膝の部分の布が張るんですね。
 
 単純な発想としては、膝の部分にゆとりを入れればいいんですけど、彼が細身のパンツの方を好むみたいなので、なんとかかたち的にもよい解決ができればと思います。

吾郷 健太さん #3 

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モデルさんについて 吾郷健太さん
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これまでの経緯
ⅰ)吾郷 健太さん #1 
ⅱ)吾郷 健太さん #2 
  吾郷 健太さん #2(同行カメラマン) 
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彼に関しては外に出るのためにという切り口で・・・・・


ということをこのブログにも書いていましたが今回は彼の実生活にもっと寄ったことを訊いてみた。





もう一度外にあまり出ない理由を確認した。




服選びの煩雑さ。これはこの前聞いたとおりだが、その他に・・・・・
 

本が好きなのでどうしても家にいてしまう


布団を頭からかぶって本を読むのが好き


だから本を外に持ち出して読むことはあまりしない


持ち出すとすれば、期日までにどうしても読まなくてはならない本があったり、本を買いその帰りがけに喫茶店やカフェで読むくらい



(この質問をした時、正直なところ僕は持ち出すことを祈った)




それでいて自分の出不精も気にしているのも確か

「カメラもって出かけたら代官山まで来てしまいました」みたいなことを言う奴、を嫌悪しながらも実は少し羨ましいと思うことも・・・。ぶらぶらする感じってのかな。


その他には

ポケットが嫌いだということも訊けた

財布や携帯、タバコをポケットに入れると気持ち悪いし、形が悪くなるのが嫌

それが嫌で一時期、短いエプロンを腰に巻いてそこに必要なものを入れていた




うーんなんか色々アイディアを考える午前二時・・・

20070724

elephant design





空想無印:http://www.cuusoo.jp/muji/

7/20 13:30 at elephant design office

elephant design代表の西山さんとお会いしてきました。
11/3のUDP Design Symposiumへの出演交渉をするためです。
結果から言うと承諾して頂けました。

また、11/18に行うファッションショーの方についてもアドヴァイスを頂きました。

以下にまとめます。
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今回繊維研究会が行うファッションショーは、ファッション分野で「問題解決型のデザイン」を行う試みであり、それはプロのファッションショーではなかなかできないこと。

そして、モデルが抱える身体的なコンプレックスや、生活上の特徴に沿ったデザインを提案できれば、同じコンプレックスや生活スタイルを持つ観客を惹き付ける、強い力を持つショーになるだろう。

(繊維研究会がSen-i Blogを作り、モデルとの対話、デザイン案やその修正案をアーカイヴ化していることに対して)

もちろんアーカイヴを作ることは間違っていない。
しかし、もっと積極的にWebを利用していった方がよい。

例えば,空想無印のサイトにファッションショーに出す衣服を提案していく。

もしその中に魅力的な服があれば、ユーザーから投票され、商品化されるかもしれない。

そうすれば、繊維研究会が行うファッションショーは、空想無印上で人気を集めた服が実際に見られるという価値を持ち、さらに効果的なものになる。

空想のサイトは、無料でデザイン提案を出来る。

そういったWebの積極的利用は面白いはず。

また、秀逸なデザイン提案があれば、11/3のデザインシンポジウムの中で取り上げることもできる。

そうすれば、シンポジウムとしてまとまりが出るし、説得力が出る。

もう一人のゲストスピーカーの中西さんは60代、自分(西山さん)は40代、君(ぼく)は20代。

中西さんが提唱していた「見えないデザイン」や「デザイニスト」に代表されるような考え方、そして、事例。

自分は、空想生活や空想無印というプラットホームを提供している。

そのプラットホームをどんどん利用してほしい。

君たちが、次の世代としてどこまでできるのか?

世代を超えてデザインという軸で繋がって行くカタチはおもしろくなりそう。

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以下はぼくが感じたこと。

問題解決型のデザインについて、少し思うところがあります。

ファッションにおいて、問題解決とは何でしょうか?

その人の身体的コンプレックスを隠す服を作ることでしょうか?

例えば、短足な人のために服を作ったとします。

そうすると、パンツのカタチが変わってくるでしょう。

でも、パンツのカタチを変えることは、衣服とそのモデルの関係を考える際には、「一つの要素」であり、「関係性の本質」ではないと思います。

ぼくは、ファッションデザインにとって「身体的な特徴をカバーするカタチ」は、その服の一つの構成要素であって、本当に魅力的な服はもっと「エモーショナルな部分に働きかける何か」がなければならないと思います。

その「何か」が一体何なのか?は、これからみんなで考えて行きたい。


余談になりますが、elephant designは素敵な会社でした。

西山さん自らオフィスの外まで見送りに出て頂いたり、心地よい音楽が流れていたり。非常に魅力的な会社でした。

また、西山さんからのメールには、短い言葉でこう書いてありました。


「どうせやるなら新しいことをしてください」



ファッションデザインを「本質的に前進させる」新しい価値を作りましょう。

20070723

野村 圭介さん #3

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これまでの経緯
ⅰ)野村 圭介さん #1

ⅱ)野村 圭介さん #2
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実際に服を作るための採寸を行いました。

野村さんは明らかに姿勢が猫背な方で、

ジャケットやシャツの裾(すそ)が少しあがってしまっています。

ディテール的なことになりますがそういった面でも

何かできるんじゃないかと思いました。

単純に裾をのばすという方法もあります。

他に猫背になったときに伸びる部分にプリーツを入れたり、

伸びる素材を使ったり、考える余地はありそうです。


前回提案した花の挿せるポケットは、近からず遠からずなものでした。

みんなの反応はいまひとつだったので、考え直しつつ作ってみます。

鈴木 歩さん #6

モデルさんについて 鈴木 歩さん

これまでの経緯
ⅰ)鈴木 歩さん #1
ⅱ)鈴木 歩さん #2
ⅲ)鈴木 歩さん #3
ⅳ)鈴木 歩さん #4
ⅴ)鈴木 歩さん #5
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新宿で歩さんとお茶しました。
前回ミーティングでまあまあ好評だった忘れ物防止ポケットを提案してみました。

結果は、負けました。
やっぱり機能性から入るとだめなのでしょうか。
いや、それよりもこういうやりとりを何度も繰り返しているのに、いっこうに改善されないわたしのプレゼンに問題があるのでしょう。
機能がついていたって、ちゃんと可愛い服であれば問題ないはずです。

反省。そして出直してきます。

20070721

ミーティング7/20

ゆうりの円グラフをプレゼンで紹介しました。
タイトなワンピースや、長いトップスにレギンスという格好が多いゆうり。ポケットにタバコを入れにくい格好だから、いつもカバンに入れている。
腰のあたりがゆるくなっていて、ポケットにタバコを入れてもかさばらないワンピースを作りたいなと 発表しました。

が!!

ポケットをつけるとか、そんな工夫はもう面白くないよ!とのダメ出し.....!
タバコを消せるポケットや、携帯灰皿のようなもののほうがいいんじゃない?とのこと。
タバコという観点は悪くないみたいだから、この方向で詰めれるか考えてみようと思います。

20070720

ミーティング 7/19

吾郷さんに関してのプレゼン 

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モデルさんについて 吾郷健太さん
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これまでの経緯
ⅰ)吾郷 健太さん #1 
ⅱ)吾郷 健太さん #2 
  吾郷 健太さん #2(同行カメラマン) 
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彼は柄物が好きなのだけれど、それが逆に出不精の原因になっているとも言う。  

というのも柄はインパクトが強い反面、何日も着ていると自分自身飽きてしまったり、他の人にも「きのう

もそれ着てたね」と言われる可能性が高くなるため服選びにナーバスになり過ぎて・・・家出るのめんどく

せってなるらしい。家出るときはある程度は自分が納得する格好でいたいのだそう。 




そこで・・・
薄い生地を重ねることで光や周りの環境で柄が様々な見え方がする服をミーティングで提案した。





~皆からもらった意見~

*すでに外に出た後のことも考たらどうか
*柄が仮に変化しても自分がその変化に気づかなくてはいけないのではないか
*いっそのこと白無地にしてしまったらどうか
*白い薄地の生地で羽織れるものを作りインナーに着るものを変えることで見え方を変える
*やっぱりそれでも飽きるかもね
                       etc・・・


これらを踏まえつつ考えていこうと思います。

まっとりあえず本人にもう一度会ってからでないとわかりませんが・・・・

あっあと本人とは無事連絡取れたのでダイジョブです!! 笑  

ミーティング7/14

ゆうりの服ですが・・・・・

携帯灰皿の服という方向で考えていましたが、
携帯灰皿は携帯灰皿でしかないという結論になりました。

物として すでにある携帯灰皿。
服というものに作り直す必要がない。
だから、やめようということになりました。

布で作ること、体にふれていること、そうゆう服の特徴を生かす方向に変えたいと思います。

佐藤裕里

ゆうりに、1日の行動を円グラフにして書いてもらいました。
一番が お酒とタバコ 二番に音楽や読者や映画。三番に彼 ....
と並ぶ結果に。


時間軸というよりは、重要度で彼女は書いたみたい。
円グラフの四割を酒タバコを占めているので、びっくりしました。
そんなにも重要ならば、私もデザインに取り上げてあげたいな。


お酒はちょっと難しかったので、タバコという観点で

解決すべき点とか より良く生活できる仕組みとかないかな。



たばこを気持ちよく吸えるなにかができたらいいのに。

20070719

井神 紗恵さん #2

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モデルさんについて http://sen-i07.blogspot.com/2007/06/blog-post_4167.html
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今日のミーティングではモデルである彼女の歩き方などに視点をおいてみんなに話しをしてみた。

それらを生かした服

しかしどうしてもオーダーメイドのようになってしまうのがいなめない。

発想の転換が必要な気がする。



あとまだ自分のなかでも全体像がはっきりしていないということもあって厳しい意見をいろいろもらった。

次は31日に会う約束をしたのでそこである程度の骨子は決めれるよう下準備して望みたい。

ミーティング 7/19

今日のミーティングでは、りーしんのワンピースについてプレゼンテーションをしました。
 まだ、うまくデザインのヒントを見つけられていないので、3つのキーワードを使いました。

 ・襟とボタン
 
 ・ニット
 
 ・温度変化

 1つ目の襟とボタンについては、りーしんがワンピースを「着る」のではなく、「被る」という感覚に近いということ。2つ目は、彼女がニットという素材を好むこと。3つ目は夜に冷え込むというような、温度変化を解決することがデザインのヒントになるのではないかということです。

 それについてのみんなからの意見だと
 
 ・温度変化はより一般的なのでもっとパーソナライズする必要があるということ
 
 が挙げられました。僕は、この温度変化の問題ををできるだけワンピースの中で完結させたいです。というのは、りーしんはバッグに上着を入れるのはあまり好んでいないからです。
 
 そこで、プレゼンテーション中に思いついたのですが、ワンピースのスカートの部分にあらかじめ、ボリュームをもたせておいて、寒くなったときに何らかのかたちでその部分を体の上部にもって、「被る」ことができればいいのではとふとひらめきました。

 そのことをみんなに話すとなかなか好印象でした。早い段階でデザインにしてプロトタイプをみんなに持っていきたいところです!

20070718

公平さん #4

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モデルさんについて 公平さん
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これまでの経緯
ⅰ)公平さん  #1

ⅱ)公平さん  #2
 公平さん #2(同行カメラマン)
ⅲ)ミーティング 6/7

ⅳ)公平さん #3

ⅴ)ミーティング 7/5
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今日はトップについての話。

今回私が彼に作りたいのは、「いつでも踊りだせる服」。
だから、シャツやジャケットなどのフォーマルなものではなくて、やっぱり一番気軽に着られるTシャツがいいと思いました。

そこで、どういうTシャツにしようか。


公平さん  #2で少し触れたように、公平さんさんはいつもヘッドホンを頭につけて生活しています。(いつでも音楽が聴けるようにですかね。ダンサーですから。)






コードが邪魔にならないかと尋ねましたが、ほとんど気にならないということ。

機能的に問題がないのなら、それでは視覚的におもしろいものにして、生活を楽しんでもらおう!
単純に、いつも垂れている彼のコードをTシャツの柄の一部として取り入れてみてはどうかな。

いくつかデザインの案を考えてみようと思います。

ミーティング 7/19

先日のミーティングで痛感したこと・・・・・・それは僕の頭のインプットの弱さと言葉のアウトプットの下手くそさ。


グダグダでした。



挙句の果てには他のメンバーの子に話を簡潔にまとめられしまった自分に対する不甲斐無さ、悔しさ。


あちゃあ・・・・・精進します。





ということで今回の日記は短めに。

20070717

りーしん #6

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モデルさんについて りーしん
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これまでの経緯
ⅰ) りーしん #1
 
ⅱ)りーしん #2

ⅲ)りーしん #3

ⅳ)りーしん #4

ⅴ)りーしん #5
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 7月17日。井の頭公園の中にあるタイ料理屋さんでりーしんに会いました。男の僕に、女性の生活に根ざした服を考えるのは難しいなと日々考えてましたが、やはり頭がパンクしそうになるので、少しずつキーワードを発見できればなと思います。
 
そんなわけで、彼女の普段の服装からデザインにアプローチしてみようと思い、よく着ているワンピースのお話をしました。
 
ワンピースはほとんどの人がそうであると思うんですが、やはり着ていて楽だそうです。さらにりーしんの場合は着ているワンピースに襟もないし、ボタンもありません。彼女はワンピースは着るというよりも、被るっていうニュアンスなのかなと思いました。
 
そして、彼女はワンピースにカーディガンをよくはおります。急に夕方冷え込んだり、冷房が効いている場所に出くわしたときのためにいつもカーディガンを持ち歩いているみたいです。温度の変化に対応するということはりーしんの服をデザインする上での1つのヒントになりそうです。
 

20070715

ミーティング

繊研新聞のひとが取材に来ての
みんなのプレゼン。


マタニティドレスの紐をどのように片手で扱えるようにするか、
もっと、美しい印象のものになるか
(ラックススーパーリッチのお姉さんのような)

どうしても改善したものが見せたくて大急ぎで衣装を作りました。



紐は宮村さんのホルターネックにすればというアイディアから
発展して、紐を上に引く形が完成。

ギャザーの裏側にあれば、金属のスナップでさえ
使用できることにも気がつき

問題は解決。

シルエットも女性らしい体つきが、品よく強調されるものができました。

でも焦りすぎて
化繊のピッカピカの布地を使用してしまいました・・。


真っ白な色で作り直しです。

おばあちゃん #1


僕のおばあちゃんは、オシャレするのがとても好きなようだ。
これはとても失礼な話だけど、今回おばあちゃんに色々話を聞くまで、おじいちゃんやおばあちゃんの世代の人がこんなにもファッションにこだわりや楽しみを持っているとは思っていなかった。自分に似合う柄や色、襟の形、などについて詳しく話すおばあちゃんはとても楽しそうだった。

「暮らしの中で不便だなと思うことはほとんどない。」と言うおばあちゃんは、どんなものがいいか尋ねても「普通なものでもいいんだけどねぇ」と言う。きっと謙虚な性格も関係している。
そんなおばあちゃんには違和感なくいい意味で「普通」に生活になじむようなアイデアを提案していけたらと思う。

おばあちゃんは自分の好きな服の話をするときはとても楽しそうだったのに、エプロンや家着でいるときは人一倍恥ずかしそうで、資料のための写真もあんまり気が進まない様子。おばあちゃんにとって「家着」は楽しみを含む「服」とは少し違う存在なんじゃないかと思った。

年齢を考えても、必然的に家にいる時間は多くなっている。
おばあちゃんが家の中での時間も素敵に過ごせるように、まずは「楽しみの持てるような家着」という方向で少し考えてみようと思う。

画像はおばあちゃんの家にあったたくさんの古布の一枚。
おばあちゃんの家の中で見ているせいか、どれも時間が詰まっていて良い味が出ている気がする。どうにかしてこれらも活用できたらいいなと思う。

基信くん #5

モデルさんについて 基信くん
 
これまでの経緯
ⅰ)基信くん #1
ⅱ)基信くん #2
ⅲ)基信くん #3
ⅳ)基信くん #4
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バスケットのチームに入っているという基信くんの試合を見にきました。
まだ学年が下なので、出番は多くはないのですが
もうほんと、走り回っていました。早すぎて写真が撮れません。


試合が終わったあと
彼の叔母であるわたしの友人の家へ行く。


基信くんはさっきもあんなに走り回っていたのに、
きゃーきゃー言いながらひたすらバランスボールで遊んでいます。
すごいエネルギー。



本人が遊んでいるあいだに
おかあさん達に思い出の服(基信くん #3)を提案してみました。

反応は、良くはなかった。
案自体が、というより
ぜんぜんうまく説明できなくて、伝えきれなかったという感じです。


新しい案を探すために、思い切って直接基信くんにどんな服があったら嬉しいか聞いてみました。
ほんとは、わたしが気付きたかったけれど…

すると「絵が描ける服がいい」とのこと。
彼はとても絵が上手で、よく魚の絵を描いてくれます。そんな基信くんが自分で描いた絵を着て歩けたら楽しいかもしれない!
これは考えてみる価値がありそうです。


あとバスケット用のバックが使いづらそうだったな。
ボールが入っているからぎゅうぎゅうになるみたい。

しかも、遊びにいくとボールを忘れて置いてきてしまうらしい。
ここらへん、けっこうポイントかも。

20070713

石井さん #1


石井さんと猿楽町のFRAMESでお茶をしました。

その日も彼女は家族と一緒に登場。
旦那さんに車で送ってもらって、後部座席にはタケルくん。

お会いするときは石井さん一人ということがありません。



石井さんに生活の要素をパーセンテージで表してもらいました。

ほぼ「仕事」。

あれ、家族は?



石井さんの中で,家族は特別な存在ではないのだそうです。

石井さんの生活の円グラフには、すべての要素がマーブル状に
ごちゃ混ぜになって存在してます。

その中でも基礎になっているのは「仕事」。
スタイリスト、石井さんは家にいても外にいても、スタイリストの石井さんです。
それが彼女の自然体なのです。アイディアの種は,日常生活にあふれているから。

でも、彼女はあんまり仕事に熱中しすぎて、寝る前になって初めて

  “今日そういえばお腹痛かったんだ。”

そんなことに気がつくほど。


あんまりこころが頑丈すぎて,からだがついていかないことも。
今年の4月、彼女は突然倒れちゃったんです!!!!!


そんなこともケラケラと笑いながら話してくれた石井さん。
今でも全くコリずにフル稼働してます。

お話中にも2、3回電話が鳴っていた・・・・・

20070712

石井さんについて

□名前 石井なお子

□年齢 36歳

□住まい 都心のおしゃれスポット程近い、住宅街

□職業 スタイリスト、デザイナー、ショップオーナー兼バイヤー

□趣味 

□彼女の紹介 彼女は日夜雑誌の撮影、恵比寿のショップ『naughty』の商品買出し、自作ブランド『Pollin』の衣服デザインに大忙しです。しかし仕事は彼女の好きなこと。生活の一部です。彼女は仕事を楽しんでいます。一児の母でもある彼女は、休日はお子さんとできる限り一緒に過ごすそうです。私が彼女に出会ったのも、お子さんと旦那さんと一緒に出店していたフリ-マーケットでした。

□服制作の着眼点 仕事や家族との時間、自分のペースで日々を楽しんでいる石井さん。一見何の問題もなさそうですが、仕事を楽しんでいるからこそ出てくる問題があります。彼女は自分の体調の不備にも気がつかないほど毎日仕事に熱中するのです。そんな彼女に仕事をしながら安らぎの時をもってほしい。そこで服から何気なく香りが漂うようなデザインを考えました。また、知人の紹介を機にブランド『RataNui』でオーガニックコットンに出会った彼女。無理なく世の中にオーガニックコットンが広まればいい。そんな彼女の考えに共感できるので、彼女の服にはオーガニックコットンを使用します。

ミーティング 7/12

今日のミーティングでは、まず、Kさんのギターケースの金具がレースに引っかかることについてみんなの意見を聞きました。
 僕は、もしかしたらレースを使うことに反対されるかなと思ったんですけど、それ自体にはみんな賛成してくれて、あとはやはりそれをつける位置の問題だとのことです。

 一番初めに僕がこのシャツを考えたときは、レースは脇に付ければよいかなと思ったことを思い出しました。結局、風の抜け道を考慮して前と後ろに付けたのですが、それだとギターケースが引っかかってしまうので、レースを脇に付けて、尚且つ風の抜け道を作ることができればと思います。

 こうやって少しずつデザインが良い方向に変わっていくのを実感できるのはデザイナーとしてはとてもうれしいことです。

さらにこの日はH先生についても発表しました。先日お話したバッグのことです。前のブログにも書きましたが、ポイントをまとめると次の4つになります。

 ・素材
 
 ・3WAY
 
 ・内側

 ・重心

 このことについてみんなの意見をきくと
 
 3WAYという既成概念にとらわれずに、1WAYですべてに対応できればということが挙げられました。確かに、3WAYという形式ではなく、1つの形式で自然とすべての状況に対応できるというのは新しい発見でした。説明が抽象的ですが、要するに、リュックサックやショルダーバッグというような形式をとるかとらないかということです。

ミーティング 7/12

歩さん

以前彼女が家にカメラを忘れて困っていたことをもとに、忘れ物を防止するポケットを提案しました。


仕組みとしては


ポケットに中の物が覗くような窓をつける
        ↓
物が入っていれば窓からその物が見え、何も入っていなければ目立つ色や柄が見える
        ↓
そうすれば出掛ける時に鏡を見た時、ポケットの窓からのぞく色や柄が忘れ物に気付かせてくれる

というものです。
この機能が必要ない時にも、窓からのぞく色や柄がデザインのポイントになります。

この絵の服じたいがスキーウエアにしか見えないという指摘はありましたが、仕組みに対する反応はまあまあ良いようでした。
物が入っていないときも計算されて考えられている点が面白い、という声もありました。


しかし問題点も。
○カメラは何かの拍子にぶつけてしまいそうで、ポケットには入れない
というものです。
わたしはあまりカメラを持ち歩いたりしないので、カメラを持つ人の心理が良く分かっていなかったようです


この解決策としてコンセプトデザイナーの磯谷くんから
「カメラの肩から掛けるひものラインにそって色をいれればよい」という案が出ました。

肩から掛けた場合、カメラ本体はぶらぶらしていますが、肩付近のひもは比較的安定しています。
そのため、カメラがあれば色はひもに隠れ、無ければ初めて見えるようになります。

なるほど!

あとは歩さん本人が気に入ってくれるか、です。


藤本先生

服をつくるにあたって取入れたいことを話しました。
①仕事においてonとoffの区別をつける
②いま先生が持っている便利な道具を生かしたい
③面白い、可愛いだけのデザインでなく、機能的なものを中心に考える


②は前回先生とお話したこと(藤本先生 #5)から生まれた着目点ですが、先生は色々な種類の自分の生活に必要な道具を使いこなしていました。
そしてそれらの道具に愛着があるようでした。

だから、今からわたしがつくるものを新しく提供することで、それらの道具が不用になることにはしたくないと思ったからです。



しかし、この方向性ではなくわたしのプレゼンの仕方に意見がありました。
それは簡単に言うと「分かりづらい、伝わらない」ということでした。

プレゼンなんてこの企画以外ではほぼした事がないので勝手が分からない状態ですが、
この意見を参考にもっと理解してもらえるような話し方をするよう心がけます。

20070711

Kさん


デザイナーのくまけんと、Kさんが働くカフェへお邪魔しました。

噂には聞いていたけれど  愉快だった。


くまけんとKさんはもうかなり打ち解けているかんじ。

Kさんはくまけんが作った麻のシャツを着ていましたが、あまりに彼に馴染みすぎてすぐには気付きませんでした。笑
お店の感じにも合ってるし、うん、いいね◎



着てみて気付いたことや、直してほしいところを報告してくれるKさん。
ギターの持ち手を肩にかけると、シャツがひっかかっちゃうんだって。

「それは改善の余地ありだな」と くまけん。ちょっと楽しそうです。

目の前でデザインが動いています。




Kさんのゆっくりいれるコーヒーも茄子と蕪のカレーも すごく美味しくて、元気になって

ものをつくる って楽しいことなのだと 素直に思えました。

Camara*Yuri Mariko

20070710

Kさん #4

 モデルさんについて Kさん

 これまでの経緯
 ⅰ) Kさん #1

 ⅱ)Kさん #2

 ⅲ)Kさん #3

 7月10日。最近毎週火曜日はKさんのカフェに行くのが日課になっています。この日も夕方にカフェに行きました。
 Kさんは僕の作ったシャツを毎日のように着てくれていて、デザイナーとしては本当にうれしい限りです。
 やはり、服のデザインというものは、ある程度着て頂かないことにはわからない部分があります。
 この日もKさんは僕にフィードバックをくれました。Kさんは普段ギターをもって歩きます。その際にギターをケースに入れて肩から掛けます。すると、僕の作ったシャツでは、肩の部分あたりで、ギターケースの金具がレースに引っかかってしまうことがあるとのことでした。
 風通しのためのレースは、ギターを背負うことを想定して、背中の外側部分に付けたのですが、ギターケースの金具までは想定外でした。
 
やっぱり,実際に着てもらうことってとても大事です。

野村 圭介さん #2

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これまでの経緯
ⅰ)野村 圭介さん #1
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語学教師の野村さんとのお話は、

まず散歩に焦点をあてた服の提案からさせてもらいました。


散歩を楽しんでもらえるように、その時間がよりよくなるように考えてみました。

シャツの胸ポケットの口の部分の端に穴を開け、

散歩中に見つけた花や落ち葉、木の実などを差し込めるようなシャツです。

ポケットのフラップ(ポケットのふた)部分だけ緑にして、花を挿せば茎になり、

フラップをポケットの中にしまうと、灰色の線が出てきて、

落ち葉や木の実を挿した時に枝になるというものです。

春から初夏、秋にも着てもらえるように七分~五分の袖にしました。


「なかなかいいんじゃないか」と言ってもらえましたが、

多分、まだ野村さんは受身なのだと思いました。


話をしていくうちにカバンの話になりました。

野村さんの不便や不満はここにありました。

・あまり荷物は増やしたくない、できるだけ減らしたい

・しかしこれ以上荷物は減らせないし、カバンに入れ替えたりするのもめんどくさい

・しかたないので二つに分けている(一つはただの紙袋)


僕から見て、すごく雰囲気のある革のカバンを使っていらっしゃるので、

ものすごく難しいですが、カバンを視野に入れて製作してみます。

鈴木 歩さん #5

モデルさんについて 鈴木 歩さん

これまでの経緯
ⅰ)鈴木 歩さん #1
ⅱ)鈴木 歩さん #2
ⅲ)鈴木 歩さん #3
ⅳ)鈴木 歩さん #4
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歩さんは機能的な要素を持つ服にはあまり魅力を感じないようです。(鈴木 歩さん #4
でも、それはわたしが魅力的なものを提案出来ていないからかも知れないと考え、
しつこく、彼女に必要な機能を考えてみました。笑

新しく着目したのは、彼女が家にカメラを忘れてきてしまったこと(鈴木 歩さん #2)です。
この忘れ物をポケットで解決出来ないかと考えました。

今までも、ほかのデザイナーがポケットに工夫をする事を試みていました。
その話のなかで「どのポケットに何を入れるかが決まっている人が多い」という話がありました。
どんな服を着ても右のポケットに携帯電話、左のポケットにハンカチ、という具合に。

ならば、そのポケットに忘れ物を防止する仕掛けがあれば
いつも入れている特定の物を忘れないようにすることが出来るのではないかと考えました。

仕組みを考え、ミーティングで話したいと思います。

20070709

鈴木 歩さん #4

モデルさんについて 鈴木 歩さん

これまでの経緯
ⅰ)鈴木 歩さん #1
ⅱ)鈴木 歩さん #2
ⅲ)鈴木 歩さん #3
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今日も授業の前に歩さんとお話しました。場所は目白のカフェにて。

いままで歩さんの様子をこっそり観察していましたが、
ヘッドフォンのコードがぶらぶらして不便そうだったり、荷物の量にたいしてはバックが小さそうだったり、重い荷物が肩に食い込んで痛そうだったりするのが気付いた点でした。

しかし、そのことについて改善策や服の提案をするとそういった“機能”は服にあって欲しくないということで、話が進みませんでした。
そういう“便利さ”を服に付加させたくない気持ち、わたしも分かります。
多くの人は機能だけで服を選んだりはしません。なかでも歩さんは機能にかける比重が低いのだと思います。

こういう彼女の感覚は理解出来るし共感もします。
この点はやはり尊重しなければならないのかな、と思いました。

藤本先生 #5

モデルさんについて 藤本先生 

これまでの経緯
ⅰ)藤本先生 #1
ⅱ)藤本先生 #2
ⅲ)藤本先生 #3
ⅳ)藤本先生 #4
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以前、先生がたくさんバックを持っているということを伺ったので

 “普段使うバック” と “いつも持ち歩くもの”

を見せて頂きました。


先生はお忙しく、なかなかプライベートの様子を伺うことが出来ないので、
ものを見てイメージを補う目的で

さらに、前回のミーティングで
他のデザイナーが、かばんについて注目していたのも参考にしようと考えました。



すると予想以上にたくさんの、しかも色々な種類のバックを見せてくれました

仕事に行く用のリュック、大きめのリュック、
プライベートで良く使うウエストポーチ、リュックにもなるウエストポーチ…


こんなにたくさんのバックを
先生はちゃんと用途によって使い分けているそうです。


財布や携帯電話、ipodもみせて頂きましたが

他にもアーミーナイフや方位磁石などなど
面白いものがどんどん出てきました

すぐには何に使うのか分からなかったのですが、
説明を聞くと「なるほど!」と思いっぱなしです。


こんなにたくさんの道具たちを
先生は使うべき時に使える様に自分で工夫をこらしていらっしゃいました。

しかもそれらを大切にメンテナンスしているそう。


本当に道具を使いこなしていることが分かりました。


そんな先生に、服を通してどんなアプローチができるでしょう?

面白いことがたくさんあって、なかなか的を絞れなくなってきている感があるので
そろそろまとめねばなりません

20070708

総合大学生とファッションショー(2)

総合大学生とファッションショー(1)の続きです。

繊維研究会は今年、ファッションショーを考え直しました。

キーワード

・トップダウンとボトムアップ
・作家主義デザインと集団的生活者型デザイン


トップダウン型のファッションショーとは、「デザイナー」が「衣服」によって表現し、「モデル」を媒体として、その「衣服」を発信するカタチです。










ボトムアップ型とは、モデルを生活者と置き換え、生活者とデザイナーとの対話によって、「ともに」衣服の価値発見を目指すカタチです。





トップダウン型のファッションショーでは、「衣服」を纏う人は、その衣服が美しく見える体型を持つ「モデル」と言われる人々です。

そして、このモデルは「やせ過ぎモデル問題」を見ても明らかなように、一般的な生活者から見れば、別次元のスタイルやルックスを持っています。

しかし、本来「衣服」とは、別次元のスタイルやルックスを持つモデルの身体へ向けて作られるものではなく、生活者と「ともにあるデザイン」であるべきではないでしょうか?

つまり、見栄えの良いカタチ、美しいモデルを使い、流行色やトレンドといった消費のサイクルを早めるテーマを大量生産・大量消費という20世紀型のシステムで表現するのではなく、生活者の身体や生活スタイルに寄り添った「生活者とともにあるファッション」へ変化を遂げるべきであると考えています。


ボトムアップ型のファッションショーは、「生活者とともにあるファッション」への変化を予感するものです。

現在、価格.comやバイラスマーケティングの隆盛、ハイブリッドカーのプリウスへの注目などを見ればわかるように、企業などの上流が一方的に流す上からの価値体系ではなく、生活者軸の、または生活者から発信される下からの価値体系が重要性を帯びています。

ファッションデザインにおいても、ブランドネームや流行のカタチといった上流から流れてくる表層的な要素ではなく、自身の生活スタイルを再考し、自身の身体や生活に寄り添った、本質的な要素が重要になってくるのではないでしょうか?

このような時代背景を踏まえ繊維研究会は、上述のようにモデルを生活者と捉え直しました。

繊維研究会のデザイナーは生活者との対話を通し、その人の身体的特徴はもちろん、生活上の特徴やそれまでの生活スタイルを総合的に考え、ともに時間を過ごすことによって、単なる衣服ではなく「作り手との時間軸を含んだ衣服」をファッションショーで披露します。

このファッションショーというヴィジュアルではなく、ショーまでのコミュニケーションに重点が置かれています。

紀元 由有さん #2 (同行カメラマン)




木本さんは身体にも詳しいし、自分の哲学もあって
とてもすてきな人でした。

いろいろ意見も持ってるし、
話を吸収するのもすごく早いし、
この人だったら、とてもいいデザインがうまれそう。
そんな予感がしました。

木本さんはクーラーが寒いときと、日よけのために、
大きな布を持っていて、頭や肩にかけていました。

肩にかけているときに、お店のガラスに、
‘木本さんのフード’
が、うつっていたので写真に撮ってみました。
見えるかな?

布っていろんな形にもなるし、
捨てる部分とかもない。
‘これから何かに変わる’状態だから、可能性がありそう。

でも、安易に「布を着てみませんか?」
みたいな事にはしたくないから…

デザインって難しいなー。
いろいろ考えることが増えて、少し何かを得た一日でした。

Camera*Shiga Haruka

ミーティング 7/5

公平さんのジーンズのポケットの話をミーティングで相談しました。(公平さん #3
やはり、みんなも後ろポケットからものが出てしまうのではないか心配みたい。

そこで新しいアイディアを思いつきました。
「座る時に入れたものの位置を前に移動できれば絶対落ちないよね。」
つまり、前後のポケットをつないでしまえば、邪魔なときにはものを移動できる、ということです。

「おもしろそうじゃない、作ったもの見せてみて。」
そんなメンバーの反応ももらいました。

うまく取り入れて早速作ってみたいと思います。

20070707

H先生 #5

 モデルさんについて H先生

 これまでの経緯
 ⅰ)H先生 #1

 ⅱ)H先生 #2

 ⅲ)H先生 #3

 ⅳ)H先生 #4

 7月7日。七夕です。今日はH先生とDesigner* Shiga Harukaと浅草橋を散歩に。隅田川沿いにlucite gallaryというギャラリーがあったので覗いてみました。

 中では、ヴィンテージの布やボタン、雑貨が売られていて、先生も僕も志賀ちゃんも夢中になっていろいろと見ました笑

 今日は、以前から先生にきこうと思ってたことがあります。それは

 先生は多少かたちが崩れてもポケットに物を入れて手ぶらで歩くのを好むのか、逆にシルエットを維持してバッグに物を入れる方が良いのかということです。

 結論から言ってしまうと、先生はバッグを持つ方を好むそうです。

 というわけで、バッグのお話をすることになりました。4つのポイントがありました。

 ・素材
 
 ・3WAY

 ・内側

 ・重心

 素材はやはり耐久性の面で、トラックの幌や帆布。
 
 3WAYというのは、先生は荷物によってバッグを使い分けると言います。荷物の重さによってもだし、両手がふさがった場合などの状況にも対応します。デザイン的にもビジネスライクのものが多く、それについても先生は不満でした。
 
 内側には手帳などの小物とそれ以外を分けることができれば良いそうです。
 
 重心については、よく外国人の方がリュックサックをかなり高い位置で背負っていると思うんですけど、あの方が安定感があるみたいです。リュックサックを下げて背負うとその重みで下に下がろうとする力に抵抗して姿勢を保つため、姿勢が悪くなってしまうみたいです。脇の下あたりでしっかり身体をホールドできればいいなと思いました。
 

H先生



右の三人が、先生と、あたしと、くまけんさん。

「しがちゃん、ちょっとちょっと」
と言ってもらえるようになって、喜んでいる自分がいます。

日本のこと、おいしいもののこと、いいこと、わるいこと。

先生はいろいろ知っていて、
いつもいろいろ教えてくれます。

この日、ふらっと入った隠れ家みたいな建物のなかには
すてきな小物がたくさんありました。

その建物が、実は先生も知っている
‘いちまるねえさん’
の住んでた家だったと知って、すごく驚いていました。

「…これ、いいねぇ」
と先生に言わせたら、間違いないですね、くまけんさん!
あたしも作る立場として、モデルさんを喜こんでもらうことを考えて活動していきます。

一緒にいると人も、物も、いい出会いがある。
先生は、そんな不思議な力を持っている気がします。

Camera*Shiga Haruka

20070706

岡田 春輝 #3

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モデルさんについて
岡田春輝
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これまでの経緯↓
ⅰ)岡田 春輝 #1
ⅱ)岡田 春輝 #2
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<プレゼン>
「六角形シャツ」(仮称)についてプレゼンを行い、以下の意見をもらった。

・ただ貼り付けた感じが否めず、浮いている。
・人体には角がないので、そもそも六角形という角を持つモチーフは馴染まないのではないか。
・一度六角形から離れて考えてみてはどうか。

製作過程でも、普段見につけているモノばかりに意識がいってしまったり、自分の中でコンセプトをうまく消化できていない部分があったが、それについては理解してもらえたようだ。
ただ、単純にカタチとしてまだまだ洗練されておらず、それについての意見が多かった。
言い訳をすれば、今回はとりあえず試着してもらい、その機能性を確かめる目的で作ったので、自分でもまだカタチがカッコよくないのは自覚していたのだけれども…


○プレゼンの結果について
人が持つもの(文庫、i-Pod、財布、携帯…)などは角のあるものが多いので、人体には角がないから、そもそも馴染まないというよりは、何かを身につける前提で服にスペースが付いているならば、いかにモノと体を馴染ませるかが服の役割なのではないかと後で思った。
とにかく、ダサくちゃしょうがないのでいかに馴染ませるかを考えることが必要だ。



<着てもらった感想>
「六角形シャツ」(仮称)を実際に来てもらい、その感想をもらった。
大学に着ていったらしいのだが、なんと意外にも二人に「欲しい」といわれたらしい。
ミーティングでカタチを叩かれただけに疑問の残る結果である…。
しかし、たいていは「六角形のポケットがついているね」といわれたという。

それはさておき、六角形自体はなかなか使い勝手が良く、特に六角形の枠は、ペンを掛けたりおしゃれに使えているとのことだった。
機能性が証明されたことはとても嬉しかった。


写真は製作過程で、服を光に透かすと障子みたいでキレイだなと思って撮った一枚。
だからどうってわけではない。

H先生


ここは、先生の一番好きな場所。

昔から変わらない景色があるからです。

「このパン屋でいつもパン買うんだよー。
 別にうまかねぇけど。」

パンじゃなくて、味じゃなくて、
純粋にこのパン屋さんが好きなんだなって思いました。

町も人も、いい意味でも悪い意味でも変化していくから、
`変わらないもの´に魅力を感じるんですかね。

でも今は好きなこの風景も、
先生が小さいときにはただの風景だった。
ずっと生きてきたからこそ、やっと気づけた。
振り返ってみて、やっぱいいなって思える。

…時間がたって、やっぱいいなって思ってもらえる。
そんな服をモデルさんに作りたいって思いました。

Camera*Shiga Haruka

20070705

ミーティング 7/5

 今日はKさんが実際に僕の服を着てくれたことの報告をプレゼンテーションしました。以前発見した改善点をみんなに話すと、新しい解決の方法も見えてきました。

 ・お腹が冷えることについて、お腹の部分の布を2枚にして内側をパンツの中に入れる

 意外と下からも風が入ってくることは気付かなかったので、とても参考になりました。

 ・透け具合は大丈夫か

 僕の中では大丈夫なつもりだったのですが、染めたりしたらまた変わるかもしれないし、その場合にはインナーとの関係性も考えなければなりません。

 ・シャツである必要があるか
 
 確かに、Tシャツやポロシャツなどの可能性があるので、Kさんの嗜好にこれからどんどん触れられるようにコミュニケーションしていきたいです。

岡田 春輝 #2

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モデルさんについて
岡田 春輝
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これまでの経緯↓
ⅰ)岡田 春輝 #1
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<about Concept>
彼には「~のための」という考え方ではなく、もっと着ていく上で自由な使い方、可能性のある服を提案したい。その理由を簡潔な言葉にまとめるのは難しいが、友人として彼の性格や雰囲気から強くそう感じる。そのため、何かを想定して作り、それ以外の可能性に蓋をするのではなく、着ていくことで可能性を発見するような「余白」のある服にしたかった。

このコンセプトをどういう形に表そうかと考えて、モチーフで装飾をする課程で余白を作り、それを機能的に利用しようと考えた。そしてそのモチーフには六角形を採用した。六角形のモチーフを模様のように配列し、その縫い方の組み合わせによってできたスペースや隙間を作ることで表現しようと思った。なぜ、六角形を思い浮かべたかというと、建築学科の学生である彼と以前プロダクトの話をしているときに、六角形の持つ特性、合理性などについて彼が話していたのを思い出したからである。

思えば彼はよくポケットにペンや文庫を入れているが、それを取り出す時も垂直についている現在のポケットより、右手の方に傾斜がついていた方が取り出しやすいのではないだろうか。ひざを抱えるような少し変わった座るときの姿勢など、姿勢の変化による様々な方向への対応にも六角形を使うことの意義があるように思った。

基になるアイテムにはシャツを選んだ。
理由は単純に彼がシャツをよく着ているというイメージと、彼の一日の過ごし方にある。

パジャマやスーツ、制服を思い浮かべればわかるとおり、衣服は着替えることで気分や生活を切り替えるような影響を持っている。ところが、学生ということもあるのだろうが、彼にはその切り替えがあまり見られないように思った。その場合、シャツが一番どんな一日にも対応的かと思う。また、シャツのように着脱がカンタンなアイテムならば、ちょっと脱いでイスにかけたりすることもあると思うが、そんなときに、普通に着ているときには使うことのない六角形の方向が活きたりするのではないかと思ったため、このコンセプトを採用するならば着脱が容易なアイテムにすべきだと思った。

写真のように六角形を各辺ごとに縫い付けることで、着ていく上で空けたい隙間、閉じたい隙間、モチーフの追加などにも簡単に対応できるようにしてみた。

靴作り



  靴作りって正直何やってるのかわからないところが多々あると思うので、この場を借りて少し紹介したいと思います。

 僕が通っているのは西荻窪にある工房です。工房っていうといろいろ想像してしまうかもしれませんが、ぱっと見は小さな街の靴屋さんて感じです。

 作業してる場所はこんな感じです。とりあえず今は自分用のを作っています。自分の作る靴がどういう履き心地なのか、いろいろ作って試してみたいと思います(写真)

 僕のほかにも職人さんをはじめ、ここで靴作りをしている人達がいます。自分用のはもちろん、友達や家族の靴、サンダルやバッグ、生まれてくる赤ちゃんのためのベビーシューズ・・・作るものは様々だけど、それらには手作りであるがゆえのぬくもりや使う人のことを考えてデザインしたその思いが込められているのを感じることができます。これを見てたら最近靴に関しては新しいのを買う気があまりしなくなりました。

 さっきブログ読みましたが、「これより欲しいものないから、これでいいの」という言葉、本当に素敵だと思います。

 今作っている靴が完成したら、次はベビーシューズを作ろうと思います。3月に生まれた友達の赤ちゃんの出産祝い・・・まだあげてなくて(笑) 同じ工房でよくベビーシューズを作っている方に聞いたら、「木型使わないから頑張れば一日で出来るよ。」だそうです。頑張ります。 

紀元 由有さん #1

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モデルさんについて 紀元 由有さん                                        
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新宿サザンテラススターバックスにて

今日、新たなモデル候補の女性に会ってきました。





終始、モデルとして出ていただくための様々な確認やショーのコンセプトの説明に徹した。



彼女は振付師の仕事の他に舞台やCMなどの役者業もしているためギャラなしで出て頂けるのかが心配だった。

しかし結果はノープロブレム!!!
またブログに顔を載せる事も許可を頂けた。




とりあえずは安心しました。


今回のショーの説明をするためには口で言うより物を見せたほうが早いと思ったので僕の今まで作った試作品を見せた。その試作品がどういう発想で生まれたのかや、それをサークル内でプレゼンをした時にそれに対してどういうダメ出しをされたかなどを織り交ぜながら説明した。


う~んでも今思うとあの説明長すぎたなあ。試作品は一個持っていけば十分だったと考える次第です・・・・・・・





今回の日記はカメラマンとして同行してくれたPistchioの日記もあるので是非読んでください

20070704

紀元 由有さん #1 (同行カメラマン)

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これまでの経緯↓
(Designer*Side)
http://sen-i07.blogspot.com/2007/07/blog-post_05.html
-------------------------------------------------------------------------------------少し肌寒い日。

新宿のサザンテラスにあるスタバでモデル候補の女性にお会いしました。

業界人といっても過言ではないこのお方。

まあ話をまとめるととてもフレンドリーで素晴らしい女性でした。

彼女はダンスの振り付け師をやっているそうで、スタイルが抜群なんですよ。

何やら話を聞いていると、彼女は仕事のときは荷物が多くカバンの中身の整理に困っている様子。

トートバッグを持ち歩くことが多いらしい(もちろん今日も)のですが、中身が見えるのが嫌で巾着袋のようなもので蓋がしてありました。

ちなみにお手製だそうです。

彼女自身も服を作ることがあるらしく、今回のショーにはだいぶ乗り気。

しかし、お会いするのは今回が初めてだったので、あまり情報が得られませんでした。

まだまだこれからですね。

俊平さんには頑張ってもらわないといけませんなぁ。

そういえば俊平さんの汚れを目立たなくする研究の試作品をえらく気に入ってたな。

メガネを入れると傘に見える(らしい)シャツも気に入ってたし・・・。

きっと褒め上手な優しい方なんだな、うん。

Camara*Pistachio

紀元 由有さんについて

□名前 紀元由有

□年齢 33歳

□住まい 都内 

□職業 ダンサー・振付師

□趣味 映画鑑賞

□彼女の紹介 彼女は現在、自身が舞台やミュージカルでダンサー・パフォーマーとして活躍する一方でCMやテレビ番組の振り付けを多く担当している。ちなみに数年前に流れていたサントリー「福茶」のCM(「♪チェチェコリチェチェコサー」というCM)は彼女が担当振り付けを担当しています。印象に残るCMだったので覚えている人も多いかと思います。

□服制作の着眼点 CM撮影時などは移動と現場の両方の服のパターンを考えなくてはならない。移動の時の電車などに乗って恥ずかしくない格好と現場での「指導のために動きやすい格好の2パターンだ。たいていのダンサーさんは普段着として着られるようなジャージを着るそうだが、彼女の場合は女性らしさの追求と天邪鬼精神からジャージを普段着としては着たくないとのこと。しかしジャージの機能面は認めている。そこで僕は「ジャージの機能面を補いつつも、見た目はジャージとは見えない洋服」というもの提案したい。

20070703

Kさん #3 (同行カメラマン)

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これまでの経緯↓
(Designer*Side)
http://sen-i07.blogspot.com/2007/05/blog-post_19.html
http://sen-i07.blogspot.com/2007/06/blog-post_697.html
http://sen-i07.blogspot.com/2007/07/blog-post_4755.html
(Camera*Side)
http://sen-i07.blogspot.com/2007/06/blog-post_26.html
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くまけんさんのモデルさんが働いているカフェへ今日もまた行ってきました。

しかし、モデルさんの諸事情のため4時間半程の待ちぼうけをくってしまった・・・。

まあくまけんさんとの散歩は愉快だったのでそれはそれでよしとしとこうと思う。

モデルさんについてなんですが、彼のポケットの中はジャングルです。

出るは出るはで色んなものが出てきました。

でも彼はポケットの中がジャングルなことを特に気にしていない様に見えたかな?

ちなみに今日はモデルさんに試作品を着てもらっていた。

サイズがジャストなうえ、彼に似合いすぎる。

彼もかなり気に入ってくれた様子。

しかし残念なことに、サイズがジャストであるが故にせっかく通気性をよくする工夫をしたのに、その工夫があまり機能できずにいたようです。

まあここでさらにやる気を出すのがくまけんさんという男ですがね。

彼のモチベーションは上がり、次回までに試作品+αを仕上げてくる気満々でした。

あ、そういえば途中でもう一人のモデルさんが加わったんです。

今日は珍しくワンピースを着ていた。

しかも中々派手な柄物の。

くまけんさんは男の子なので女の子の服に対する気持ちや考えを理解するのに苦しんでいた。

いっそレディースを試着しに行こうと提案したがもちろん却下。

・・・そりゃそうか。

同じものを着るだけでは同じ人にはなれないものね。

それに恥ずかしいよね。

最後に食べたカレーに茄子を投入されそうになってボクには冷や汗ものでした。

茄子は苦手なんだよね、ボクはさ。

Camara*Pistachio

Kさん #3



 モデルさんについて Kさん

 これまでの経緯
 ⅰ)Kさん #1

 ⅱ)Kさん #2

 7月3日。Kさんと前回お会いした時考えたシャツを作って、Kさんのカフェへ。

 素材は麻です。肌にくっつきにくいのでじめじめした今の時期にはいいです。前と後ろにそれぞれ二本ずつレースで風を取り込む部分を作りました。

 実際に着て頂くとサイズがジャストで似合っていたのでとてもうれしかったです!しかしながら、ぴったりしすぎて風の通り道が狭いかなと思いました。このシャツは染めようと思ってたんですが、Kさんから柿渋染めの提案がありました。柿渋染めは防水性、防虫性、防腐性に優れていて、服の耐久性を重んじるKさんにはまさにぴったりの性質です。それにKさんはカフェでコーヒーやカレーを作ったりするので、汚れが目立たない柿渋の色も条件に合ってます。素肌に着て頂いても、レースの部分の透けが目立たないのはよかったです。

 彼の感想としては、とても心地は良いらしいですが、小さい頃からお腹を壊すことが多いようで、お腹の部分が冷えてしまうのはまずいとのこと。改善点が見つかりました。

 改善点をまとめます。

 ・柿渋で染める
 ・お腹が冷えないようにする
 ・もう少しゆとりを入れて風の通り道を考える

 この3点を再考してもう一度提案してみます。やはり実際に着て頂かないと見えない部分てあるので、どんどん試作品を作って提案していこうと思います。

野村 圭介さん #1


野村さんは語学の教師をしている方です。


今回は初回ということで、コンセプトの説明から始めました。

その中で、普段の生活において、
あまり不便や不満を感じたことがなく、

好みの服を着ているという事を聞きました。


おそらく、現在の多くの人がそうなのではないかと思います。

服のデザインに文脈を求めないということです。

実際、それはそれでいいのだと思います。

しかし、今回の試みにおいてそれはやってはいけないし、

野村さんの意識のあり方を変えるような過程を通過して、

服が出来あがらなければいけないと思います。


野村さんの生活は仕事と読書と散歩が大きく占めているそうです。

この三つは仕事-読書-散歩とつながっていて、

読書は仕事であり、趣味であるそうです。

このあたりを切り口に、提案をしていこうと思います。

20070702

平田 基信くんについて

□名前 平田 基信
□年齢 10才
□住所 東京の西の方
□職業 小学生
□趣味 絵を描く事、バスケットボール、ゲーム


着眼点
基信くんは絵を描くのがとても上手。カラフルで綺麗な魚の絵をよく描いています。
また、兄妹や親戚が多く、毎日いろんな人とにぎやかに遊んでいます。
そんな彼の創造性を生かせる服。そして周りの人々とのコミュニケーションや思い出と関連した服をつくりたいと思います。

藤本先生について

□名前 藤本
□年齢 36才
□住所 東京
□職業 大学の先生
□趣味 海に行くこと、ダイビング、音楽鑑賞、料理


着眼点
「生きてる中心」というほど海にいることが自然な先生。忙しい仕事の合間をみつけては海にいく先生の生活スタイルに沿う服を考えたいと思います。仕事場と海で起こる事、またそれをどう解決するかに着目します。
先生本人の要望として「仕事の時に着る服には衿が必要。海で着る服には便利機能が欲しい」

その人だけの服

つい先日キャンパスでモデル候補の方と会ってちょいとお話しました。
そこで感じたこと 

彼と自分のライフスタイルはかけ離れてるなってこと


モデルとの対話のなかで生まれてくる服。それはいわば彼だけの服だと思う。

そう考えれば彼にある服をずっと着てもらって
単純に一体どこがダメージを受けるのか、どこはダメージを受けないのか
見てみればいいんじゃないかと感じた。
人間みな同じからだの構造をしているのだから
自分を見てみれば大体は把握できるけれど
僕と彼は同じ生活をしていないことは明らかだろう。
だから必ずその違いはでるはずなんだ。

ましてや彼と僕とのライフスタイルはかけ離れてる
だから無理に言葉で理解しようとはせず
服を媒体にして彼を理解するのもいいんじゃないかと思う。

たまに街でこんな言い方はまずいかもしれないけど少し小汚い人がいますよね
毎日同じズボンとかはいてそうな人。
でも彼ら見ると一瞬しかみていないはずなのに
彼らの生活が浮かんでくるような気がしませんか?
僕はときたま感じます。

あと自分のズボンとかを見てみるとわかると思います。
僕の場合は携帯は左前ポケット、サイフは右後ろポケット、鍵は左後ろポケットと
無意識のうちに入れてしまっているのできっかり跡がつきます。

服の機能って身体を守ること。
これは誰でも知っていることだと思います。
そんな機能の表れをじっくり観察してみたい。

20070701

H先生 #4

 モデルさんについて H先生

 これまでの経緯
 ⅰ)H先生 #1

 ⅱ)H先生 #2

 ⅲ)H先生 #3
 

 6/30日。モデルのH先生に谷中でお会いしました。

谷中の様々な場所を散策したのですが、この日最も印象に残ったのが、先生がよく足を運ぶ、「しあわせ工房」というお店ででの事でした。このお店はご夫婦でされていて、旦那さんがスピリチュアルヒーラー、奥さんが日本画家で、この日は奥さんが描かれた絵の扇子がたくさん展示されていました。
 
ご夫婦はとても気さくな方で、絵が展示されているということもあり、話題が色についてになりました。この間僕は、日本には灰色でも百種類以上あるということを知り、とても驚いたのですが、それにはなんと理由があったのです。

 お店の旦那さんがふっと口に出したのです。

 「日本人がこんなに色の微妙な変化を知覚できるのは、目の色素が濃いからだよ。例えば白人は目が青かったりと色素が薄いから、色の変化をうまく見分けられないんだ。」

 確かに、白人がかけているような真っ黒なサングラスはかけると私たちは何か違和感を感じますね。そう考えると、生物学的な理由から文化が規定されている部分ももっとあるのかもしれません。

 同じ理由で、日本人は光の知覚も優れているんじゃないかと考えました。

 

岡田 春輝 #1

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モデルさんについて
岡田 春輝
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一人目のモデルは高校の頃からの友人で、今も一緒に繊維研究会で活動している。
たとえば持ち物のことを考えると,ペン、携帯、i-pod、文庫…
どれも普段彼が持ってるものだけど、なんだか彼に関しては、「それ用」のスペースは作りたくない気が最初からしていた。もっと自由にやれるスペースを残した服を作ってあげたいと思った。

Fujiko Hemming

フジコ・ヘミングが自分のブレスレットを指して、素敵なことを言っていました。


「これより欲しいものないから、これでいいの」


そのブレスレットは彼女の母が作ったもの。


この言葉をモデルに言わせたら、きっとそれは素晴らしいデザインなのだと思います。


フジコ・ヘミングのブレスレットの話を聞いて、今回のファッションショーは素晴らしい可能性を秘めていることを改めて、感じました。


デザイナーに伝えたいと思い、書きました。

基信くん #4

モデルさんについて 基信くん 

これまでの経緯
ⅰ)基信くん #1
ⅱ)基信くん #2
ⅲ)基信くん #3
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街を歩きながら考えた
ノートを忘れてしまったので携帯にメモ


おかあさん
みんなと一緒に
その子が残すもの
いえのきおく




その思い出がよみがえるときって
わーっと その時自分がいた場所のひかりとか においみたいなものが
その時と同じように“再生”される

思い出を効果的に引き出すのは もの じゃなくて ばしょ なのかな
 
くうき とか




あの子たちがおとなになって また集まって 
その時に使えるもの

きっと思い出話に花が咲く













佐藤卓展「日常のデザイン」 の本をだらだら読んでいたら面白いことが書いてあった。
『「人間」の感性や知性を信じ、リスペクトするがゆえのデザイン』
『本当の意味で“人にやさしい”—少なくとも人間の感性や能力を信用したモノのあり方』

灘波 寿行さん #3

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これまでの経緯
ⅰ)灘波 寿行さん #1

ⅱ)灘波 寿行さん #2
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作業服を実際にお借りして生活してみました。
主な目的は、見た目だけでなく作業服と普段着の違いを知ることです。

・接着芯がない
・ボタンやファスナーが下まで閉まらない
・ポケットがフラップ(ふた)付きで立体の構造
・ファスナーなど開け閉めがしやすい
・動きやすい
・アウターなのに丸洗いできる
・ダーツ(立体にするための技法)がほとんどない
・ヘルメットは付き物の仕事なのにかぶる以外行き場がない
・色は流行があるが、基本的にこの色が多い

・素材はしっかりしているが、柔らかく、着心地がいい


主にこんなことが気付いたことです。
ここから私服としてうまく抽出していけるかだと思います。

ミーティングでこの話をしたところ、
それだとただの合体作になってしまうのではと言われました。

ショーとしてのバランス(私服が多い中で労働を意識させる服)
も考えながら作らなければいけないので、難しいところです。