20070724
elephant design
空想無印:http://www.cuusoo.jp/muji/
7/20 13:30 at elephant design office
elephant design代表の西山さんとお会いしてきました。
11/3のUDP Design Symposiumへの出演交渉をするためです。
結果から言うと承諾して頂けました。
また、11/18に行うファッションショーの方についてもアドヴァイスを頂きました。
以下にまとめます。
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今回繊維研究会が行うファッションショーは、ファッション分野で「問題解決型のデザイン」を行う試みであり、それはプロのファッションショーではなかなかできないこと。
そして、モデルが抱える身体的なコンプレックスや、生活上の特徴に沿ったデザインを提案できれば、同じコンプレックスや生活スタイルを持つ観客を惹き付ける、強い力を持つショーになるだろう。
(繊維研究会がSen-i Blogを作り、モデルとの対話、デザイン案やその修正案をアーカイヴ化していることに対して)
もちろんアーカイヴを作ることは間違っていない。
しかし、もっと積極的にWebを利用していった方がよい。
例えば,空想無印のサイトにファッションショーに出す衣服を提案していく。
もしその中に魅力的な服があれば、ユーザーから投票され、商品化されるかもしれない。
そうすれば、繊維研究会が行うファッションショーは、空想無印上で人気を集めた服が実際に見られるという価値を持ち、さらに効果的なものになる。
空想のサイトは、無料でデザイン提案を出来る。
そういったWebの積極的利用は面白いはず。
また、秀逸なデザイン提案があれば、11/3のデザインシンポジウムの中で取り上げることもできる。
そうすれば、シンポジウムとしてまとまりが出るし、説得力が出る。
もう一人のゲストスピーカーの中西さんは60代、自分(西山さん)は40代、君(ぼく)は20代。
中西さんが提唱していた「見えないデザイン」や「デザイニスト」に代表されるような考え方、そして、事例。
自分は、空想生活や空想無印というプラットホームを提供している。
そのプラットホームをどんどん利用してほしい。
君たちが、次の世代としてどこまでできるのか?
世代を超えてデザインという軸で繋がって行くカタチはおもしろくなりそう。
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以下はぼくが感じたこと。
問題解決型のデザインについて、少し思うところがあります。
ファッションにおいて、問題解決とは何でしょうか?
その人の身体的コンプレックスを隠す服を作ることでしょうか?
例えば、短足な人のために服を作ったとします。
そうすると、パンツのカタチが変わってくるでしょう。
でも、パンツのカタチを変えることは、衣服とそのモデルの関係を考える際には、「一つの要素」であり、「関係性の本質」ではないと思います。
ぼくは、ファッションデザインにとって「身体的な特徴をカバーするカタチ」は、その服の一つの構成要素であって、本当に魅力的な服はもっと「エモーショナルな部分に働きかける何か」がなければならないと思います。
その「何か」が一体何なのか?は、これからみんなで考えて行きたい。
余談になりますが、elephant designは素敵な会社でした。
西山さん自らオフィスの外まで見送りに出て頂いたり、心地よい音楽が流れていたり。非常に魅力的な会社でした。
また、西山さんからのメールには、短い言葉でこう書いてありました。
「どうせやるなら新しいことをしてください」
ファッションデザインを「本質的に前進させる」新しい価値を作りましょう。
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