20070705

岡田 春輝 #2

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モデルさんについて
岡田 春輝
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これまでの経緯↓
ⅰ)岡田 春輝 #1
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<about Concept>
彼には「~のための」という考え方ではなく、もっと着ていく上で自由な使い方、可能性のある服を提案したい。その理由を簡潔な言葉にまとめるのは難しいが、友人として彼の性格や雰囲気から強くそう感じる。そのため、何かを想定して作り、それ以外の可能性に蓋をするのではなく、着ていくことで可能性を発見するような「余白」のある服にしたかった。

このコンセプトをどういう形に表そうかと考えて、モチーフで装飾をする課程で余白を作り、それを機能的に利用しようと考えた。そしてそのモチーフには六角形を採用した。六角形のモチーフを模様のように配列し、その縫い方の組み合わせによってできたスペースや隙間を作ることで表現しようと思った。なぜ、六角形を思い浮かべたかというと、建築学科の学生である彼と以前プロダクトの話をしているときに、六角形の持つ特性、合理性などについて彼が話していたのを思い出したからである。

思えば彼はよくポケットにペンや文庫を入れているが、それを取り出す時も垂直についている現在のポケットより、右手の方に傾斜がついていた方が取り出しやすいのではないだろうか。ひざを抱えるような少し変わった座るときの姿勢など、姿勢の変化による様々な方向への対応にも六角形を使うことの意義があるように思った。

基になるアイテムにはシャツを選んだ。
理由は単純に彼がシャツをよく着ているというイメージと、彼の一日の過ごし方にある。

パジャマやスーツ、制服を思い浮かべればわかるとおり、衣服は着替えることで気分や生活を切り替えるような影響を持っている。ところが、学生ということもあるのだろうが、彼にはその切り替えがあまり見られないように思った。その場合、シャツが一番どんな一日にも対応的かと思う。また、シャツのように着脱がカンタンなアイテムならば、ちょっと脱いでイスにかけたりすることもあると思うが、そんなときに、普通に着ているときには使うことのない六角形の方向が活きたりするのではないかと思ったため、このコンセプトを採用するならば着脱が容易なアイテムにすべきだと思った。

写真のように六角形を各辺ごとに縫い付けることで、着ていく上で空けたい隙間、閉じたい隙間、モチーフの追加などにも簡単に対応できるようにしてみた。

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