20070512

H先生 #1

 モデルさんについて H先生

5月12日。僕がモデルを頼んだH先生にお会いしました。早速ですが、H先生について簡単に紹介したいと思います。

 H先生は僕が中学2年のときに初めて通った近所の塾の先生です。現在も東京で塾のお仕事をされています。この先生との出会いがなかったら今の僕は絶対になかったと言えるほど、とても影響を受けた方です。勉強はもちろんのこと、それ以外にもありとあらゆる知識をお持ちで、僕が質問するどんな些細なことにもいつもしっかり答えてくれるんです。まさに生き字引とは先生のことを言うんだなぁと思います。

 そんな先生は今年で62歳になりました。写真、茶道、日本建築をこよなく愛しています。携帯をみせてもらったら、データのほとんどがお花の写真でとても素敵でした。茶道の方も、形式的なことは最近はあまりされていないようですが、ご自宅では頻繁に抹茶を点てるそうです。建築はなんと本阿弥光悦の血をひいているらしく、遺伝的な要素が強いとご自分でおっしゃっていました笑 

 

 今日はモデルとしてのH先生と初めてのコミュニケーションです。谷中で待ち合わせをし、先生は前を開けたボタンダウンのシャツにスラックスというラフな格好で自転車に乗って登場しました。

 その時、まず目に入ったのが先生のスラックスのふくらはぎの少し下のところが、バンドのようなもので縛ってあったのです。これはやはりスラックスが自転車のチェーンで汚れないようにするためでした。早速解決できる問題点を発見です。

 そして、喫茶店で実際にお話を始めると、先生は僕のことを気遣ってくれたのか、ご自分から洋服のお話をして下さいました。今日のポイントは次の二つです。

 ・スタンドカラー
 
 ・ボタンダウン

 一つ目のスタンドカラーですが、先生くらいの歳になると顔よりも首に老いが出るので、スタンドカラーに限らず、首を隠す洋服を好んで着るそうです。首に老いが出るということはやはりその年齢になってみないとわからないことなので、自分にはとても新鮮でした。

 二つ目のボタンダウンシャツですが、確かに僕は先生がボタンダウン以外のシャツを着ているのを見たことがないです。そのボタンダウンにも先生にはこだわりがあり、衿が大きくないとボタンを外したときに、きれいに風になびかないからとのことです。先生の世代はアメリカのアイビーリーグのスタイルが流行ったそうで、それも一つの理由なんだと思います。

 今日は、服の話が中心になってしまいましたが、次回以降は服ではなく、先生のもっと内面的なことだったり、身体性に目を向けていきたいと思います。
 

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