20070816

おばあちゃん #3

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モデルさんについて おばあちゃん
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これまでの経緯
ⅰ)おばちゃん #1
ⅱ)おばあちゃん #2
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今までおばあちゃんに話を聞いたり生活を観察したりしていて、今回やはり「解決すべき問題」があまりないように思った。問題がないというよりは、「問題にしていない」という方が正しいかもしれない。

おばあちゃんは背中が曲がることもなく、肩こりもなく、とても元気だ。
エプロンの話や暑がりであることなど、僕が気づいた点を質問したり提案したりするのだが、その返答には年を重ねることで生まれた、穏やかで安定した生活の感覚を感じる。

その度に「なるほどな」と思う。

特に不便に思うことなく生きている。

そんなおばあちゃんの生活から何かと「問題」を探そうとしている自分が、とても申し訳ないことをしているような気にさえなった。

今までは、それでも、本人が気づかない何かに自然に手を貸してあげられるようなものを考えていたのだが、今回話をしていて僕も無理矢理それに頭を悩ますよりも、もっと自然に、気に入って着てもらえるようなものをまず考えてみようと思った。

そのために、着易さ、着心地、手入れが容易であることなど普段着において基本的なことをまずはしっかり考慮しようと思った。

柄や風合いなどにこだわりのあるおばあちゃんにぴったりの布はなかなか見当たらず、探すのに苦労している。猛暑が和らげば一緒に見に行きたいところだが…。

何か使えるものはないかと思い、今回は亡くなったおじいちゃんの着ていた服を何着か出してもらった。おじいちゃんが亡くなってからもう何年も経つので、あまり服も残っておらず、僕はあまり覚えていないのだが、きっとおばあちゃんはおじいちゃんがこの服を着ていたのを覚えているのだろう。

押し付けがましくならないように、どこかに使えたらいいなと思った。

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