20070809

野口 耕司郎さん #2

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モデルさんについて 野口 耕司郎さん
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これまでの経緯
ⅰ)野口さん夫妻
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建築家の野口耕司郎さんとメールで話し合った。
野口さんはUDPを楽しんでくれているみたいで、今回も自分から意見やアイデアを僕に送ってくれた。

以前書いたように野口さんは毎日事務所まで自転車(かなり本格的なスポーツタイプの)で通っている。しかし特にこの時期はかなり暑いため、事務所についてからわざわざ着替えることも多く、困っているという。そのようなことを踏まえ、今回は服の持つ機能の中で「保温」と「通気」という要素をまず考えてみることにした。

前回までの野口さんとのお話の中でも「着替えられる」という服の特性について度々触れることがあったが、服は簡単に着替えが出来るがために、一着の中で「保温」と「通気」を両立させることをあまり考えられていなかったのではないかと思う。

野口さんは和服、作務衣、甚平、もんぺ等は「日本の壁が少ない建築の縁側や通間」のように風が抜ける。それに比べ洋服は北方文化だから閉じたものが多いのではないか、と服を建築と関連付けて話していた。

確かに建築では「保温」と「通気」は一つの建物の中で完結しているのではないかと思う。
とすれば、「保温」と「通気」を一着の中で完結することはより「建築的な服」になることを意味するのではないだろうか。

前回提案したリバーシブルも、「着替えられる」という特性を一枚の中に集約しているというような感覚がある。「着替えられる」ことを肯定的に捉える一方で、それを一着の中に完結させることが今回までの二つの提案に共通している。

和服は袖などの開口部が広くとられているので通気が良い。また、洋服で胸元が大きく開いているとなんだかいかがわしい感じがするが、和服だとそんな気もあまりしない。野口さんはよく腕まくりをするので単純に和服のように開口部を広くとるだけでは解決できそうにない。

次回までには具体的な形をいくつか提案できればと思う。

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