20070902

ミーティング 8/30

岡田春輝

編みこみシャツのプロトタイプをつくり、プレゼンを行う。
面倒な作業にめげずに取り組んだ甲斐もあり、ある程度の出来に仕上がった。


編みこみの太さを変えることでごちゃごちゃしたうざったさは改善され、大小さまざまなスペースが生まれたことでペン、煙草、i-podなどいろいろなものを好きなようにかけたり入れたり出来るようになった。

コンセプトと機能性を考慮するとある程度丈夫な素材にする必要があり、さらにそれを編みこむことで厚みが増すため、シャツというよりはブルゾンに近い状態となった。

着心地などの問題もあり、ブルゾンにしてもコンセプトの意図は損なわれないため、本人とも話し合った結果、シャツではなくブルゾンへと方向を変えることにした。 ブルゾンならばある程度重厚な感じでも受け入れられるが、シャツやTシャツにも応用するためにもっと部分的に自然に編みこむ良い方法も見つけられたらと思う。


野口耕司郎さん
「保温と通気」の問題を考え、プロトタイプを作成した。
通気だけなら風通しのよい素材、メッシュ、半袖などわかりやすい選択肢がたくさんあるが、同時に保温を考慮する必要があるため、素材や形など両方のバランスを考えて作った。

お話を伺った時に、日本建築の構造と通気について触れていたのが印象に残っており、「風の通り道と屋根」を思い浮かべながら形を考えた。

具体的には、前後の身頃に隙間を設けて風の通り道を作り、中が見えないように、そして保温性も損なわないように、屋根(※ヨークなど)を伸ばしてかぶせた。

通常のシャツならばここまでで構造が完成するのだが、今回はリバーシブルのため両面でこの仕組みが働くように工夫することが必要だった。ただ上のパーツをかぶせるだけだと、裏返したときにパーツの重なりが逆になってしまうのである。

そのため、屋根のパーツを重ねずにフラットに縫いつけ、両側に跨げるようにしてみた。ところが、今回の試作品では素材が柔らかすぎてだれてしまい、失敗であった。次回には接着芯などを使って作り直してみようと思う。

※ヨーク【yoke】:衣服の立体化や装飾のために、肩・胸やスカートの上部などに入れる切替え布。(広辞苑)


野口セシルさん
自転車に乗ったときにスカートがめくれてしまう問題を考慮した試作品を作り、プレゼンを行った。
今回は左右それぞれに上下逆の三角形の比翼をつけた。

下の比翼は膝あたりで結び、自転車に乗ったときにスカートがめくれるのを防止する役割を果たし、上の比翼は筒状になっており、結んだときにポケットになるように考えた。

しかし、試作品の素材が若干硬すぎて、上の比翼を結んだときはさほど悪くないものの、下の比翼を結んだときにシルエットがもたついてしまい、イマイチであった。
また、横の接合部分から単純に計4枚の比翼が出ているため、なんだか「イカ」のようで不自然であった。今回のプレゼンでの意見を考慮し、素材選び、比翼の位置、大きさなどを考えて改善していきたいと思う。

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