20070821

大村 祥子さん #3

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これまでの経緯
ⅰ)大村 祥子さん #1

ⅱ)大村 祥子さん #2
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今回は、結論から言うと今までの流れから
脱線してしまったように思います。
Tシャツを大村さんに見せて感想を聞こうとしたのですが、
思わぬ方向に進んでしまいました。

まずは、Tシャツの話をしました。
最大の失敗が、一度Tシャツを解体してしまったことです。
実物に似たものをピンで留めて見せるだけに終わってしまいました。
感想は、好感触でしたが、実際に着せてみないとやはりわかりません。
Tシャツのサイズ感を決めるためにメンズXLサイズのTシャツを
着てもらったところ、いい感じだったのでサイズは決まりました。
下に何を合わせるかという話に移ったあたりから方向が変わりました。

下に何かを合わせるというよりも、いっそのことワンピースにして、
ポケットを作ったときに出るドレープ(布のたるみ)が大きく出るように
したらきれいじゃないか、となりました。
盛り上がってしまった僕達は全体像を無視してどんどん進みました。
ラグランスリーブが好きと言っていたからラグランにしてみようか。
ラグランにレースをつけたらきれいかも。
大村さんがレース作りをしているという話から、
自分で作ったレースをつかった服って愛着もわいていいのでは。
いっそのこと袖を全部レースにしてみたら。
ボタンの配置はどうしよう。
たくさんの作品が生まれていくことが望ましいから、
ボタンを砂に見立てて上から降り積もるイメージで配置してみよう。

メンバーに伝えたところ、全体を無視していると言われ、
それが一つになるのは難しいのではないかと指摘されました。
まず、Tシャツの生地ではなくなります。
ドレープの分量を相当うまく計算しなければ汚くなります。
レースでできた袖と、他の部分との調和はどうなのか。

結果、TシャツはTシャツとして作り、ワンピースはワンピースとして
作るのがいいのではないかとなりました。
Tシャツは今までのコンセプトのまま、ワンピースは大村さんの
プロポーションの持ち味を活かしつつ、袖や他の部分に
筆などを付けれる工夫をすることになりました。
袖の部分に筆をつけ、筆の先があえて袖に当たるようにし、
その部分に絵画の額縁のような工夫をすることで、
汚れとされる部分に一つの絵画としての見方を加えると
いうような提案がされました。
リブを長くしてまくるようにしてはどうか、とも言われました。

うまく推敲しないと大変なことになってしまいそうです。
デザイナーとしての舵取りの大切さを感じました。

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